rage30

リアム16歳、はじめての学校のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

自宅学習を続けていた少年が、初めて公立学校に通う話。

自宅学習を強制する、超過保護な母親が強烈でしたね。
普通の勉強だけでなく、セックスやドラッグに至るまで、全てを自分で教えようとする始末。
ある意味では教育熱心だし、理解が深いとも言えるのだけど、根本的な部分で間違っているというか。
親の目から離れてやるからこそ、面白かったり、成長する事もあるわけで。
この映画を見ると、逆説的に学校に通う事の大切さを感じました。

そんな厳しい親の目を掻い潜りながら、リアムは他者と関わる事で成長していきます。
少し不満に感じたのは、リアムに比べて、母親の成長が描かれていない点。
母親の素性は敢えてボヤかして、リアムの成長にフォーカスを当てたかったんでしょうけど、逆に母親が思考がよく分からなくて、モヤモヤしちゃいました。
ちゃんと子離れ出来てると良いんですけどね。

自宅学習という一風変わったテーマを扱っているものの、基本的には少年の甘酸っぱい青春物語ですし、パステルカラーで彩られた画面はカラフルでキュート。
あまり深くは考えずに、オシャレでこじんまりとしたティーンムービーとして見る分には楽しい作品でしょう。
rage30

rage30