あの「サウルの息子」監督の新作だというのにまるで良い評判を聞かないし、Filmarksでも観ている人が少ない。
何故だろうと思い観てみたが、うん…なんだかそれも納得したというか、今回は作品の題材と手法が一致していないような気がして、作品全体として悪くはないけど今一つ垢抜けない1作になってしまったかなと思う。
手法というのは前作「サウルの息子」とまったく同様の演出スタイルで、主人公の“顔”をクローズアップで固執に追っていくスタイルなんだけど、「サウルの息子」はゾンダーコマンドが題材でこの演出スタイルがすごくハマッていたんだけど、今回はこのスタイルで描かない方が良かったなと思った。
ただ衣装だったり美術だったりの細かい1つ1つのディテールの的確さ、洗練され具合は言うまでもなく現行世界トップクラス級で、流石ネメシュ・ラースロー監督といった感じ。
P.S.
主人公がエマ・ワトソンに激似だと思ったのは私だけ？(笑)
