モノクロながら、映像が抜群に美しい。
床のタイルを掃除しているスタートのショットから、思わず見とれてしまった。そんなシーンが最初だけでなく、随所にあらわれていて、引き込まれる。
国の情勢も背景にありながら、女性のたくましさを強く感じた。いざというとき、踏ん張れる、そんな女性の強さ。
家政婦の主人公を見放さない、雇い主の家族。
その家族のこれからの何か前向きになれる、きざしのようなものを感じた。
うまく言葉にしきれないもどかしさもあるけれど、でも、自分の中の何かが、とっても刺激されて、静かな涙がこぼれた。
