のりまき

悪魔の棲む家ののりまきのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(1979年製作の映画)
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そもこの話がなぜに怖いかというところ。64年にこの家で起きた家族惨殺事件。直後にこの家に住み始めた家族が「家に襲われた!」と騒いで3年後に映画化。因みに63年大流行したのは『エクソシスト』。
継子のいる、新婚の、金に困っている男が、身の丈に合わない「事故物件」を購入。それだけでドキドキしちゃう。
作品としては思わせぶりなチラリズムが多すぎて核心に触れない。そこが物足りなさを感じさせるくせに、真っ赤な部屋があったり、井戸がガタガタいったり余計な描写が多い。ロッド・スタイガーを無駄遣いして(すごく弱々しいのでファンは必見)対決どころか対峙もさせない。などなどの問題点ありすぎ。しかしラロ・シフリンの見事な音や、現代では見なくなったキリスト教にまつわるあれこれなど、見る箇所は多い。
ラストの「豪雨の中、尻に帆かけて」は『ポルターガイスト』で見事に再現されている。ここのくだりは今まで機能していなかった息子達がきちんと働いていて、「彼」が「dad」に変化する気配を感じさせて悪くないと思う。ワンコも頑張っている。
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