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平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERのKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
「武田航平ナイト」にて、やっと鑑賞。

劇場版仮面ライダーは「ビルド」になる前はしばらく見ていなかった。「キバ」劇場版以降、新旧ライダーの番宣的共演や、ぞろぞろ出しときゃいいだろうという薄っぺらい子供だましも嫌だったし、東映がこのコンテンツを手を抜いても見てくれるコアなファンだけに向けたものにしてしまうならもういいや、と思っていた。

だが本作はよかったな〜。リアルとフィクションの境目を、影響し合うパラレルワールドのように描くSF的設定がいい。

「覚えてくれている人がいる限り、フィクションであろうともそれは『存在』する」という解釈は、アニメや特撮を愛する者たちにとって、まさにその通りの「金言」であるし、実際、リアルの「死」についても、みんなに忘れられた時が本当の死だという「リメンバー・ミー」的考え方とも共通する。素晴らしい脚本だった。

もう公開からずいぶん経つし、ネタバレでもないんだろうけど、featuring 「電王」で「◯藤◯」の登場はファンを沸かせた。

ならせっかく平成ライダーの総決算でストーリーの核も「クウガ」なんだからオダギリジョーが出てくれたら最高だったんだけどな。(だいたい唯一劇場版のないライダーが「クウガ」なんだから、いつか高寺に監督させてオダギリジョーも出演するライダー映画を見たい!)

もちろん、武田航平が猿渡一海/グリスとして再びスクリーンに帰ってきてくれただけで、言うことなし!なんだけどね。劇中で「『キバ』の紅音也じゃないよね? 『ビルド』の一海だよね?」って台詞には笑ったな〜。武田ならではのいじられ方だ!

上映後には武田航平の舞台挨拶。ライダー映画での舞台挨拶は多々あれど「◯◯ナイト」などと個人名を銘打ってのイベントは東映初らしい! 自分で言い出した「平成ライダーの申し子」というキャッチフレーズは東映公認になり、武田のトークも絶好調!

またシークレットゲストで「みーたん」も登壇! 「ビルド47話」のコメンタリー上映も撮影秘話がいっぱい聞けて本当に楽しかった。

現在「クローズ」が公開中だが、「もう一本『ビルド』の映画が作れたら」と武田は呼びかけて舞台挨拶を終えた。劇場版「仮面ライダーグリス」見たいな〜。たぶん主役2人よりも盛り上がってる武田航平主演映画を作らない手はない。頼むよ、東映さん! 劇場版「仮面ライダーグリス」作ってくれ!
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