Shu

記憶にございません!のShuのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
2.8
三谷幸喜監督最新作「記憶にございません!」を観てきた。
ストーリーは史上最低の支持率、悪評高い内閣総理大臣が記憶喪失になってしまい、それがきっかけで善良な総理大臣となって奮闘するお話。
ここのところ三谷作品はイマイチな感じが否めなかった。特に前作「ギャラクシー街道」。これ本当に三谷幸喜作品かと目を疑うかのようなダダすべり。本作も心配していたのだけど…
相変わらず豪華なキャストとか意外なキャスティングだったりは置いといて三谷節のそこそこ笑える政界コメディにはなってました。
けどなんだろう、ギャグがもうひとつ爆発しないというかなんと言うか。こういうの面白いでしょってのを見せられてる感じが多かった。例えばチョコバナナのくだりとか小池栄子の場つなぎ踊りとか第二国会議事堂とスーパー銭湯とか吉田羊のグイグイとかどうもギャグが昭和。
笑えるのもあったんだけどね。私も昭和生まれですからw
癒着してる建設会社社長がまるで横山ノックな梶原膳とかクールビズやりすぎた羽田孜みたいな小林隆とか。知ってると面白い。キャディに扮した女装する佐藤浩市とか昭和だけど笑えた(*´∀`)>
あと黒田総理大臣が記憶をなくす前の悪行をフリとしてもっともっと多めにやっておけば良かったんじゃないかなって。あんまり人が作ったものにああすればよかったこうすればよかったとか言うのは好きじゃないんだがついつい思ってしまった。もったいないのよ。せっかく悪い中井貴一や慌てふためく中井貴一が見たくて作ったって自分で言ってたんだから。慌てふためく中井貴一は十分楽しめたけどね。

三谷幸喜は劇団サンシャインボーイズ率いてた頃からずっと大好きだったのでことさら厳しく見てしまうのかもしれない。三谷幸喜の真骨頂はまだまだこんなもんじゃないはず!また次回作に期待したいな。
Shu

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