玉造

ラストレターの玉造のレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.8
未咲という一人の女性が亡くなった後からストーリーが始まる。

妹の裕里(松たか子)が姉の高校の同窓会に出席。その時に初恋の相手、鏡史郎(福山雅治)と出会い、姉のふりをして手紙を出す。

高校時代、鏡史郎は姉の未咲に思いを寄せていた。鏡史郎は未咲宛てに手紙を書き、裕里に託していた。
まだスマホなどがない時代。
直接伝えられない思いを紙に綴る。相手の手に触れる便箋を選び、自分の手で字を書く。相手の癖字などからもその人を想う。

口コミには何十年も想ってるなんて、重い…とかあるが、自分が死んだ後もこうして愛してくれてた人がいる。それはたとえ生きていた人生が苦しかったとしても、人間冥利に尽きるのでは。
死んだ後も誰からも思い出してくれないなんて、寂しいではないか。

未咲の人生やその娘(広瀬すず)との出会いから、ようやく放たれてまた夢を追い続けていこうとする鏡史郎。

ラストに未咲が娘宛てに置いていた封筒の中には、彼女の思いのすべてがある。
玉造

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