おたしん

永遠の門 ゴッホの見た未来のおたしんのレビュー・感想・評価

3.5
映画としてってのはもちろんゴッホがどんな人物で周りからの評価はどんなものだったのかという事実を知れて面白かった。
かの有名な画家がこんな人生だったなんて。

脳内で声が繰り返され自分のしたことを思い出せないなど精神的な部分が原因で施設に入れられるような状態。
何が彼をそうさせたのか元々そういうタイプなのかも分からないが大変な道のり。

そこから創り出される作品。
才能なのか努力なのか。
当時は見る人が間違ってただけなのか。

"イエスは死後30,40年後に世に見出された"と彼は言ったけどあなた自身もそうなるんだよと伝える術がないのが悲しい。

神が与えてくれた才能。
自分は描くことしかできないという信念。
それが世に知れるのが死後だなんて遅すぎるよね。
興味のある人だけでなく誰もが知っている歴史的人物にまでなっているのに。
見ているこっちが悔しくなった。

芸術作品を楽しめるようになりたい。
いつか自然とその時が来るのかな。
正直あまり興味があるわけではないけど「花は枯れるけど絵は残る」って言われると素敵だなと思ってしまう。

本作でゴッホが自然を感じているというかむしろ一体となっているようなシーンがたくさんあって良かった。
ジャケットにもなっているカットは爽やかで気持ちいい。
いつも見ている木々や花や近くにある全てのものでさえしっかり見てみたら魅力があるんじゃないかなんて思わされちゃうね。
風とか感じてみたいです。

ゴッホ目線というもの楽しめた。
自分が見ているものと相手が見ているものって全然違うよなと改めて思う。

本作を見て初めてゴッホに黄色のイメージが定着した。
彼が好きな色で作品にも使われ彼目線のときも黄色い雰囲気。
そして最期はなんとも驚き。
芸術家らしいと言ったら綺麗事だけど悪くはないのかもなんて思っちゃう。
いやでもそんなこと起きなければもしかしたら名声を感じることができたかな。
そして帳簿が見つかったのが2016年というのも衝撃。
最近のことだよね。
絵画や芸術作品に興味を持つキッカケになっちゃうかも。

やっぱり偉人ってストーリーを持ってるよね。
それを教えてくれる映画は教科書よりタメになるって思っちゃいます。
お花とか風景の絵が多いって思うとゴッホの自画像って何か特別感あるね!


ゴッホ役がウィレムデフォーなのしっくりきすぎて。
何故かは分からないけど完璧なキャスティングです。
推しのルパートフレンドはちょっとルックス変わったかな。
ヒゲあっても好きですが。
マッツ様は聖職者が似合いすぎて。
信者になってまう。
てかやっぱオスカーアイザック濃いよね。
おたしん

おたしん