不死鳥の川

永遠の門 ゴッホの見た未来の不死鳥の川のレビュー・感想・評価

3.6
主要人物たちとの関わりに焦点を当てながら孤高の天才画家ゴッホの生涯を描いた伝記映画。

2023年101本目。

天才故の気難しい性格のために比較的孤独な人生を送った印象のあるゴッホの生涯を、『バスキア』などで伝記映画の実績もあるジュリアン・シュナーベルが映画化した作品です。個人的にはあまりよく知らなかった、これまた有名なゴーギャンや弟テオとの関係性を序盤ではわかりやすく紹介してくれます。特に、これは全編通じて思ったことですが、テオのサポートがあってこそのフィンセントの活動であり、他人に何と言われようと兄を信じ続ける弟の強い信頼が胸に響きました。

有名なあの事件の描写もあったり、徐々に精神を病んでいくゴッホの苦悩を名優ウィリアム・デフォーが熱演しております。やっぱ上手いなあ。解釈が難しいところもありますが、天才の苦悩を覗けるだけでも観る価値のある作品だと思います。
不死鳥の川

不死鳥の川