ぜにげば

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

あーこれミスったなぁ…。
若草物語全部見てから見ればよかった。
この作品を見てから若草物語を見るモチベーションは無い。

評価が高いから見たけど、正直あんまり面白くなかったかなぁ。

女性にとっての…とか、どうでもいいし古くないか?
知らないんだけど。勝手にしろよ。
最終的には結婚したのかしてないのか分からない作りにしてて、それはまあ面白いんだけど、そもそも結婚する事が幸せかどうか議論がまじでどうでもいい。
これを主軸に置いてるから、性質上作品内で結婚以外は論外!みたいな極端な意見を言う人も登場するし、なんかレベルが低い。(19世紀だからどの道出てた可能性は極めて高いけど)

19世紀をリアルに描いた話って雰囲気よりも、結婚が正義かどうかの方が成分として多く感じたから、遅れた人達の議論に見えてしまった。
当時の女性たちの苦悩と言うよりはしっかりと見た人に訴えかける感じだからね。

世の中には結婚したい人もいればしたくない人もいるってのは最早当たり前で、なんなら好きな人が出来ないって人もいれば制度的に結婚できない人達もいる。
国によって結婚は多少違うし、自分の国の結婚に対し疑問を持つ者もいる。
これらも最早当たり前。

主人公は寂しいって言ってて、それがなんか結婚してない人の総意みたいに感じて少し不愉快だった。(自分は結婚するような年齢ですらないが)
あくまでも、主人公がそうだった。だけ。

そこじゃないでしょと言われるかもしれないし、論点は確かにズレてるけど、普通に生きてて、結婚が全てかどうかなんて話には既になんない社会になってるのに、(なるとしたらレベルが低い)考える必要がないし機会もないでしょと思う。

突っぱねるような言い方になるけど「勝手」この二文字に尽きる。

後はまあ作品の中で小説にするっていう多重構造的なのあんまり好きじゃない。(今回の場合)
小説は記録じゃなくて物語性のある創作だから、それをされるとあ、今見てるのは映画なんだ…って冷めちゃう。

例えばワンピースが最終話に差し掛かって、実はこのワンピースはナミの航海日誌でしたみたいな事を言われても冷めはしない。
なぜなら航海日誌は記録寄りだから。
あくまでもその航海日誌に絵とセリフという概念が加わっただけ。
というか今までのが航海日誌だったと後付けされるだけだから多重でもないしね。

小説ですと言われてなおかつその題材が今までの人生、要するに今見てる映画の内容そのものになると、流石に連想してしまう。
今見てる映画はストーリーオブマイライフで、ストーリーオブマイライフにでてきた小説もストーリーオブマイライフで、あれ?あれあれ?
てことは、ストーリーオブマイライフイズストーリーオブストーリーオブマイライフアンドマイライフ?
嗚呼…壊れちゃううう…

少しふざけましたが(バカにする意図はないです)久々に世間の評価と違って好まない作品に巡り会えました。
映画鑑賞ってなんかいいなぁ。



ちょっと付け足すと、
死んだ姉妹の影が正直他3人より明らかに薄くて死ぬんだろうなーって感じだったのと、主人公の恋の駆け引きが高等過ぎてもはやギャグで、その後に寂しいとか言われても笑うしか無かった。


2021/02/17追記
結局寂しいってのには共感できる。
実際俺も、中学の時彼女欲しくない顔だったけど彼女欲しかったし、その経験があるから今は結婚とかピンと来てないけど30代くらいになって結婚出来てなかったとしたら多分焦るし寂しいと思う。
これは能力至上主義なのかな?まあ悪い事ではないし自分にも厳しいと捉えれば誰からも文句は言われないだろうけど、それって俺がモテないのが悪いよねって自分で冷めた見方しちゃう。
運も絡むけどそれは万事そうだし言ってらんない。
寂しいけど、辛いけど、共感はできるけれど、別に結婚って枠組みはどうでも良くね?勝手にしろよって更に外側から思ってしまう自分もいる。

色々書いたけど、多分只只自分が他人の結婚に興味がなくて、それが災いしてこんなこと書き連ねてるんだろうな。
好きの反対は無関心とかよく言うけども、無関心な事を見せられたら(映画を見たのは自分選択なのに)嫌いに転ずるんだな。

古典をアップデートしてる事自体と視点が一新されてる事はまあ凄くいいとは思うけどなあ。
ぜにげば

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