塔の上のカバンツェル

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

3.8
4人姉妹の掛け合いが、頗る幸せな気分にさせてくれる


主人公の価値観を独立して生きていく1人の女性として描くにあたって、
例えば旧来の恋愛至上的価値観を契約や、個を束縛するしがらみとして描きつつも、
恋愛を全否定しない着地点にしているのは、価値観の多様性を尊重するという点で澱みなくて配慮をちゃんと感じる。

現代に観るに耐え得るテーマ性にアレンジしても、ちゃんと原作の魅力を損なわないのは、原作からして一貫した作品力が確かにあるからでしょう。

だからこそ、過去に何回もリメイクされ続けることができたわけで。

恋愛においてシアーシャを翻弄する相手役が、凡庸な語り手だったら、薄っぺらい美形で終わるところを二癖もある、超越イケメンになっちゃうところは、いやもぅシャラメ力〜

シァーシャローナン、前は余り好きじゃなかったけど、歳を重ねるに連れて、可愛さ抜群、強さ抜群、出てる作品みな良作の、素晴らしい俳優さんになってて、本当に良い。

原作の若草物語と、過去の映像化作品もちょっと勉強しなきゃな〜