Nana

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のNanaのレビュー・感想・評価

4.5
はじめから最後まで、ずっとほのかに泣いていた。
終わる頃にはハンカチびっしょり。

暖炉の前で寄り添ってお父さんから来た手紙を読むシーンでは、自分が幼い頃に『若草物語』を読んでわくわくどきどきしていたことを思い出し、胸がいっぱいになった。
幼い頃に憧れた4姉妹が、思っていた以上の美しさでスクリーンに現れたことにまずは感動。

自分の手で稼ぐ力があっても結婚を選択する。
結婚よりも自分の夢に重きを置く。
お金持ちになりたいと願い、そのために行動する。
どんな選択だってその人の"幸せ"で、どの選択が1番素晴らしいかなんて決められない。
そしてどの選択にも苦労も悲しみもついてくる。
だからといってその選択が間違いだったなんて誰にも言えないし、言ってはいけない。

「女だから」「女なのに」と言われることは今でもたくさんあるけれど、自分にしか分からない自分なりの"幸せ"を追い求めていこうと勇気をもらえる作品だった。
終わり方がもう最高。自分なりの幸せの形を実現できれば、それが1番のハッピーエンドだなぁ。

ティモシー・シャラメのローリーがハマり役。
エマ・ワトソンがメグを演じているという点もとても良い。何かのインタビューでも言っていたけれど、メグの生き方もフェミニズム。自分の望む道を歩むことが、フェミニズムだから。
フローレンス・ピューのだんだんと吹っ切れていく演技も最高にイケてた。
Nana

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