クリストファー

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のクリストファーのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

子供の時から親しんだ物語なので、目新しさは感じないかと思いつつ観たけど、とても新鮮に感じた。

今っぽく仕上げてるんだけど、主張が声高過ぎなくて、自然で、でもとても胸に響く。
監督は分別のある、頭の切れる人なんだなぁと、好感が持てた。そのバランス感覚、センスも確か。
そして俳優陣もスマートで、キャラクターが生き生きとしていて、本当に素晴らしかった。


エイミーと結婚するローリーに、長年納得がいってなかったけど、今回、目からウロコ。
ローリーは美しいし良い奴だけど、ホントにダメなお金持ちのイタリア人なので、ジョーみたいな相手だと確実に結婚生活破綻、エイミーのようなしっかり者が必要、というのがよく分かった。
「結婚は経済」というのもよく分かった。
ティモシー・シャラメが上手すぎて、ダメすぎて、いい意味で説得力がありすぎた。

シアーシャ・ローナンの真っ直ぐさや、フローレンス・ピューの末っ子ゆえの立ち回りの上手さと諦めの良さ、この辺もものすごく説得力があって、本当にキャスティングが素晴らしいし、有難い。
こんないい演技を見せてくれてありがとう。

時間軸を2軸で観せてくれるのもテンポが良くて、効果的だった。

私がもっと若い時にこの作品を観ていたら、少し人生が変わったかもしれない。
クリストファー

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