延期していた最新作が公開との事で、
本作を再鑑賞。
「賭ケグルイ」はアニメから入った
原作ファンであるが、
見事な実写だと思いつつ惜しいとも
思ってしまう映画だった。
ドラマ版の地続きとなっているが、
作品の世界観は冒頭で説明される為、
あまり心配はいらないと思われる。
物語自体は、学園内を取り仕切る
生徒会主催の生徒代表指名選挙が
開催され、ギャンブル反対派である
ヴィレッジを巻き込みながら
ギャンブルに参加していく
蛇喰夢子(浜辺美波)を描いている。
ドラマ版同様に若手俳優陣の
振り切った過剰な演技は見応えあり、
その作品テイストが個人的に好きな部分だ。
実写映画としての原作再現度も高く、
原作の狂った人物像や雰囲気を見事に
体現していると思う。
只、ギャンブル自体が簡易的だった事
もあって、その駆け引きは微妙だった。
又、ヴィレッジの存在や描写が滑稽で、
いまいち学園内に存続できている
理由も分からかった。
生徒会とヴィレッジの抗争場面は、
不良映画のような肉弾戦が本当に
繰り広げられ、全く望まない展開だった。
作品の世界観や演技に許容できれば、
普通に楽しめる作品ではあるが、
ギャンブル自体のイカサマもなく、
勝つための駆け引きもなかったのは
残念に思った。
主に登場人物達のキャラクターの良さで、
面白さを保てている作品だと感じられた。
