トムトム

映画 賭ケグルイのトムトムのレビュー・感想・評価

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)
2.5
人気ギャンブル漫画でアニメ化とドラマ化もされた作品の劇場版です。

原作もキャラクターの特に美少女達のゲス顔、ドヤ顔、絶望顔を楽しむ顔芸漫画ですが実写版もそこが見所です。

ぼく調べですが男性観客の9割は浜辺美波の「滾ってしまいます。」を観にきていると確信しています。

独特のノリと台詞回しがあるので原作漫画かアニメ版を観てから実写版を観た方が飲み込みやすいかとは思います。

今作でも美人女優達が顔芸合戦を繰り広げています。
特撮ファンとしては松田るかa.k.aポッピーや柳美稀a.k.aジュウオウシャークの熱演が嬉しいです。

中でも三戸なつめの演じる黄泉月るなの仕上がり具合は原作ファンも納得するのではないでしょうか。

ギャンブルの強さが全ての百花王学園という設定の学園モノにあって今作のギャンブルによる支配に否を唱えるヴィレッジという組織の設定はどうなのでしょう?
「遊戯王」においてカードゲームが強くてどうするの?と言ってしまう物語の根幹設定に対するメタ的なツッコミの様な気が。

原作を読んでいるとこのヴィレッジのノリについて行けないというか拒否感が出てしまいます。

そして今作のオリジナルラスボスである村雨天音の強さに納得いかないと言うか夢子にも桃喰綺羅莉にまで勝ってしまうのはどうかと思います。

ギャンブル面では最初のジャンケンはやはりこういうオリジナルギャンブル物の嚆矢である「カイジ」を思い出してしまいます。

デュアルクラッシュポーカーのラストの敵味方が入れ替わる展開は非常に面白かったのですが、支持率から二勝したらOKの状況は7.6の組み合わせから下位のカードに向かえば負けないのではとは思ってしまいました。

全般にギャンブル面での説得力が若干足りない気はします。

「咲」に続いて今作と正気とは思えないギャンブル漫画の実写化主演を務めた浜辺美波はどこに向かうのでしょうか。
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