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37セカンズのkのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
5.0
清々しいゆまさんの顔が太陽みたい。気持ちが晴れた。

今年は全然邦画を観てないけど、今年のベスト。いや、ほんとに全く観てなかった?でも逆にこの1作でもう今年は満足ですってぐらい良かった。

変な人いっぱいいるんだよ!
大丈夫だよ、誰も私の事なんか見てないもん。

これ本当にキツかった。今の日本をうつしてる。見て見ぬふりという差別。
自分の日頃の行いを省みて、私は何か言えるのか。

身障者が主人公の映画で、ご本人も演じるのが心地よいことばかりではなかったかもしれないけど(勝手に決めつけんなよと自分でも思いますが)、可視化というか、自分を改めたい、もっと視野を広く持ちたい、明るさを見出したい、そんな風に思わせてくれることに感謝しかない。

外の世界との繋がりがエロだったり、セックスだったりなら、それはもう誰がなんと言おうと大正解。
セックスして良い漫画が描きたいと思うことは、誇らしいこと。
私なんかが…と塞ぎ込んでしまうことは悲しい。

私は服もメイクも好きやし、やっぱり好きな服きてメイクして笑顔がハジけてる姿見ると、泣いちゃうんだよな。
パワーあるよなって思う。

お母さんもほんと、愛なのよな…。大事なのよな…。色んな気持ちを抱えて、間違っちゃうことがあっても、こんな娘が育ったから、あなたも凄いんです、もう泣かないでね…。あたしは誰や…。

日本の社会問題を描きながら、明るく優しい気持ちにさせてくれる。
問いかけも訴えもいらなくて、ただ、「私でよかった」が響く。
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