わお

楽園のわおのレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
3.6
Filmarks試写会にて
初の試写会ドキドキしておりました。

もう少し傾斜のある映画館が良かったかな、どうしても前の人の頭が
始まってからは気にならなかったけど


苦痛

見ているのが苦しい


しんどいな限界集落

が直後の感想でした。


※試写会の時間が21時過ぎまでだったための可能性あり。画面は緑にあふれたのに、やっぱ疲れてたのかな笑


【罪】【罰】【人】
"償えないものを償う"
それぞれの視点で描かれていました。


内容の落とし込みにはまだ時間がかかりそう。



ネタバレ含みます↓



衝撃的な音、暴力へのカットに入るのが今作の特徴。綺麗な田園風景との対比は避けられない。

始めからこの話はハッピーでは終わらないのはここで何となく解釈。

ここで綾野剛の登場。

綾野剛ありきの作品と言っていい
いないと作品はできなかったと思う。

顔の印象や細さ、生きることに不安定さを感じさせる雰囲気は綾野剛でしかやれない。


賢くなかったからか
1度で理解出来なかった点が

中国?ママはなんて言ってたか


「あの日の豪士の行動はどうだったったのか
結局のところの犯人なのか」


すごく大事な所だったはずだけど汲みきれずモヤモヤ


キーワード:
【村八分】
これは豪士、善次郎、、直接的にされた人だけでなく
緑に囲われた狭い世界に暮らす人の近所付き合い、噂、空気感全てを含む。
年寄り会が牛耳る田舎の世界がなんと狭いこと、でも変なことに誰も気づかない、声にしない、できない、空気感に気持ち悪さを感じた。

【楽園】
タイトルにもなっている"楽園"。
村上虹郎が杉咲花に発していた
「楽園をつくれ。」
楽園って何なのか。
死んだ妻を土に戻し、楽園を作ろうとするもの。
気持ちを楽にさせたいために消えた愛花は殺されたして誰かのせいにしようとするもの。
囲われた世界から都会に出て楽園を求めるもの。
制裁をくわえ、排除しようとするもの。
人それぞれの理想の楽園の一片がみえたが、完成はいつするのか人生と並行して楽園とは何かを考え続けて行くべきことなのかなと思った。


ポイント:
【火】
事件から12年後に
豪士が自殺したときの炎
同日のお祭りで焚かれた炎
そして、そこから数年後のお祭りの炎

特に3つ目の炎が印象的。
ただの火に見えて、それぞれが思い出すあの日が違う。


【分かれ道】
愛華ちゃん事件が発生したあの分岐点。その後の似た事件が発生。五郎の妻が亡くなった後も、人が集まるのを見ると何か事件が起こったと思ってしまう分岐点。



"私は抱えて生きていく。"
柄本明、杉咲花のやり取りの中で
償えないものを償うとは、背負い方を考えさせられた。


129分の中でも印象的だったシーン。


1回みてお腹いっぱいだったので
きっと2回は見ないかな、

村上虹郎メインで何か見たいかもしれない。
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