解釈系の内容だし、時系列の線引きもちょっと曖昧で、私にはちょっと難しい作品でした。
でも、意味不明とか、わけわからんとかではなくて、観ながら感じたことは
「ちょっと難しい入試問題を解いている」という感覚に近いものがありました。
観終わった後に、解答書を見るような気持ちで、いろんな感想サイトなどを観て回り
「あぁ、そういうことか」
とか
「そういう解釈もあるなぁ」
と思いました。
それは単に私の理解力の無さであり、観る人が観ればすいすいと頭に入って行く内容なのかもしれません。
でもこうやって、後から答え合わせのようにいろんな人の意見や考えを読んだりして自分なりに理解を深めたり思い出したりしていくのもこの時代ならではの映画の楽しみ方なのかなと思ったり。
観ている途中は主軸となるテーマが今ひとつ見えなくて、それを探りながら観ていました。
あいかちゃんはどうなったのか?
犯人は誰なのか?
心のどこかにそれが引っかかりながらも
2つの話がx軸とy軸のように進み、そこには一人の少女が座標のようにいて。
話を整理しつつも、差別問題、村のルール、お祭り、青果市場といろんなキーワードが交差していて、話を把握するのに手間取ったというのはあります。
『楽園』というタイトルには程遠いかと思われるような場面が続き、どうしてこのタイトルにしたのかも解釈が分かれる所かなと思いました。
観終わった直後は「もう一度観たいとは思わないかなぁ」と思ったけど、いろいろ思い出してみると
「やっぱりもう一度観て確認したいなぁ」と思えるようになって来ました。