監督自身の乳がん闘病ドキュメンタリーをいつかTVで観た記憶。
あのユーモア混じりで励ましてた、ご友人に「ごめんなさいね」と謝っていた気の優しいお母様が。アルツハイマーに。
当時のお母様と病気の影響で変わってしまったお母様の映像の対比にショックを受ける。
老老介護の厳しい現実。
しかしお父様の男の美学たるや。
娘に自分が出来なかった好きな生き方をして貰いたいからと一身に背負う。
混乱して暴れるお母様に「お前は気位が高すぎるんじゃ。みんなお前に良くしてくれてるじゃろ。ありがとうと感謝をしなさい！」とビシッと怒る。
こんな時に言うことじゃないかも知れないけど「カッコイイ」と、思わず言葉が漏れてしまった。
武士かと。
お母様は「死にたい」と叫んだけれど、こんな人と夫婦になれただけでお母様の人生素晴らしいじゃないか。
これを観て大切な人の面倒を見て最期を看取りたいと思った私は変なのだろうか🤔
人生を全うするということがよく分からなかったが、こういうことじゃないのか。
家族や人生について答えを貰ったような。
そんな尊いドキュメンタリー。
