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Girl/ガールの小本のレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
3.5
静かな祈りと悲しみの映画。私達の多くは彼女と似ていないはずなのに、ドキュメンタリーのような淡々とした日々を見るうち、彼女の内側のひりつきが体に沁みてくる。父親の奇特な献身をもってしても届かない、彼女の孤独はしかしひれ伏したくなるような高潔さだ。最後、拍子抜けするようにするっと終わるのだが、あの表情の意味をずっと考えて、まだ苦しさから抜けられない。
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