SONIA

グリーンブックのSONIAのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
以前劇場で観た作品を再びアマプラで。
いい映画観たな~と素直に思える作品。クリスマス映画の新定番に加えてもいいのではないだろうか。

がさつで品がないが腕っ節だけは強いイタリア系の男が、上品でお金持ちの黒人ピアニストの運転手になり、彼のコンサートツアーのお供をするというロードムービー。

自分も黒人差別していたトニーが、シャーリーのピアノを聴き、彼のアイデンティティや孤独な人柄を知るにつれ、目に余る南部の黒人差別にやり場のない憤りを感じるようになる。

黒人というだけで因縁をつけられ、店に入れないという理不尽。グリーンブックとは黒人向けのホテルリストのこと。
そして畑で作業をしている黒人からも異質な目で見られることになる。シャーリーはいつも孤独だ。

トニーは妻と子を愛し、貧しいが家族に恵まれている。がさつではあるが、機転は効くし、根は優しいいい奴だ。

普通は白人が黒人を雇うのが当時の常識であろうが、役割を逆にしたことで黒人差別の実態を浮かび上がらせた。

音楽がいい作品はいい。
ラストシーンが本当に好きで泣ける。
じんわりと心が温かくなる。
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