KnightsofOdessa

グリーンブックのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
2.0
[ザ・普通の教科書的な"いい話"] 40点

グリーンとブックの間に隙間を入れるか入れないかをつまみに酒が三時間飲めるとか飲めないとか言われているファレリーの最新作。過不足がなく、整っていて、観てホッコリする映画。ただ、そのホッコリがじわじわ胸を温める訳ではない一過性の熱であり、観て→ホッコリ→終了という感じ。いい話にすることに終始するためなのかそれぞれの挿話がキレイ過ぎるし、展開もありきたり。汚くして欲しいわけじゃないし、これ以上汚くならないだろうから、この題材での限界までは攻めたんだろう。
幾つかの気に入ったシーンは間の悪いとこでぶった切られて半ギレだったが、それ以外のシーンはあまり作家性の感じない、いつものハリウッド映画。悪くはないし退屈もしなかったが、そこまで諸手を挙げて称賛するほどの作品ではない。

例えば、スタインウェイの伏線などは言及→その場で消費→後まで尾を引くという素人みたいな展開。或いは、一人で出歩くな→一人で出歩いて逮捕→友情深まるとか、もうダチョウ倶楽部じゃん。警察買収も伏線じゃなくて消費されるだけの挿話だし。

モーテンセンの嫁さん役でカーデリーニが出ていた。私が「スクービー・ドゥー」の時代から追っている女優だが、だいぶ年齢を感じてしまって悲しくなった。私もそろそろ22じゃないか…

でも試写会ってやっぱりウキウキするよね。卒論サボって正解だったな。
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