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よいわぁ〜。
月曜を気持ちよく迎えられる、日曜夜にぴったりの良き作品でした。さすが作品賞。
きっと、2019年のマイベスト5には入るでしょう。
舞台は60年代のアメリカ。
黒人天才ピアニストのドクが、黒人差別が色濃く残る南米へ自らの意思で2ヶ月のツアーに出掛けます。
その際に、縁あって専任の運転手を任されることになったのがイタリア人のトニー。
ドクは品格のある教養人。凛とした佇まいで、あまり感情を表に出さないひと。だからこそ、こぼれ落ちる笑顔がたまらなく魅力的。傷ついた表情から伝わってくるものも大きかった。
トニーは喧嘩っ早く頭も良いとはいえないけれど、ここぞって時にかなり機転がきく。家族思いで情深く、みんなから頼りにされる気持ちの良い人。
普通に生活をしてたら交わらなそうなふたりだけれど、波長のあったやりとりが印象的。一見ツンケンしているように見えるはじめも、すでに相性の良さが感じられて、お話が進むに連れてどんどん深まっていった。ふたりの人間性と関係から、愛おしく思えるシーンがたくさんありました。
差別問題が軸にありつつ、友情物語でもあり、ロードトリップの要素もあり、それでもってピアノのシーンは圧巻で、書き並べると盛りだくさんだけれど、どれも作品をよりよくしてくれてるのがすごい。
お気に入りが多いけど、
チキンのシーンが大好きです。
また観たい。