TAKEZOH

グリーンブックのTAKEZOHのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.5
アメリカファーストよりもリメンバーアメリカ!?
今年のアカデミー賞作品賞はNetflixでメキシコを描いた『ROMA』とこの黒人天才ピアニストとイタリア系用心棒の実話の『グリーンブック』の一騎討ちであったが、世間の流れも込みで納得の受賞であり、
アメリカの四季と風土の酸いも甘いも噛みしめられるフルコースを味わうかのようなロードムービーでもある。
特に手練手管のハッタリと処世術に長け、差別もするし偏見も平気で口にする粗野で遠慮のないが仕事の流儀と作法に対して矜持をもつ“トニー·リップ”と、
白人社会で成功して富と名声を得て教養と品性のある真面目な“ドクター·シャーリー”の、世界がどうであろうと互いの価値観と敬意を分かち合う姿にアメリカ、世の中の理想をみたような気がした。
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