『複雑な気分になる作品』
アカデミー賞の作品賞は映画ファンであれば注目の作品だろう。
なんとなく「その年の一番おもしろい映画!」みたいな。
ただ逆にハードルが上がり過ぎる弊害もあって、観てみると「あ、こんなもんか」と気持ちがしぼむ感じも確かにある。
2000年代に入ってからの作品賞作品を見てみると観たのは7作品。
私が心底面白かったのは「バードマン」だけ、「ハートロッカー」は普通におもしろかった。
くらいで後は面白かったのだが作品賞としてはどうなの?とか正直微妙という感じばかり。
でこの「グリーンブック」。
いや面白かったです。
途中ちょっとドクにいろいろ起こりすぎりな気がするなあとは思いましたが、それも含め面白かったです。
ただ作品賞かあ。
思えば、「ラ・ラ・ランド」ではなく「ムーンライト」みたいな時代の雰囲気があったことを思うと、「グリーンブック」は「ラ・ラ・ランド」にあたる作品なんじゃないかと。
では「ムーンライト」に当たる作品はなんだったろうかと。「ローマ」? 「ブラック・クランズマン」?
それはよくわかりませんが。
思えば一年前、「シェイプ・オブ・ウォーター」観た後も割りともやもやしたんだよなあ。
2019年を振り返って一作挙げるときこれなのかってずっともやもやしてます。
それはそれとして大ヒットして心から良かったです。
劇場にて。19.03.29
2019#019