レオ

コンジアムのレオのレビュー・感想・評価

コンジアム(2018年製作の映画)
3.6
ホラー系チャンネルを運営する動画投稿者一行が、呪われていると噂の廃病院へ生配信に赴く。初参加のメンバーへの脅かし(やらせ)なども行って盛り上げ、視聴者数は鰻登り。ところが、予期しない怪現象がメンバーを襲い始め...というストーリーの韓国ホラー。

POVらしい設定自体は既視感があるが、最新のガジェットを用いて鮮明で見やすい恐怖体験を提供してくれている点が良い。現状、最恐ホラーとの呼び名も高いが、確かに人によってはトラウマ級の絵力(顔力?)があった。

リアルさを追求してBGMの類は一才使わず、意外なことに物音以外のジャンプスケア演出も控えめ。少しずつ近づいてくる幽霊、先の見えない暗い空間など、この映画の根底にあるのはJホラー的なジメジメした恐怖である。

例えるならば、一人称視点の「呪怨」。ただ、暗闇の怖さはこちらが上だと思う。

惜しいのは最後の30分までは全然怖くない(しかも見どころがメンバーのルックスくらいしかない)点だけど、逆にあの後半の感じを倍の尺でやられたら中々心身消耗しそうでもある。

余談だけど、POVのホラーは構図のインパクトがあるからか人間を暗闇へ引き摺りがちな気がする。

-同時視聴会で友人と再視聴しての感想-
この映画の怖さは、焦らしと間の取り方のうまさにあると思う。呪怨シリーズのように王道ながらビジュアルの強烈さ、この間の取り方の上手さで「止めてくれ〜、やるなら早くしてくれ〜」って感じになる。恐怖演出に関してはかなり優等生的な作品。

■共通項目
脚本:☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆

■ジャンル項目(ホラー)
ビックリ度:☆☆☆
ドキドキ度:☆☆☆☆☆
トラウマ度:☆☆☆☆☆
(恐怖度:85)
レオ

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