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コンジアムのeyeのネタバレレビュー・内容・結末

コンジアム(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

"コンジアム" (2018)

久々にホラー映画を堪能した 快

韓国は京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)市に実在する

廃墟となった
精神病院の呼称である

"コンジアム"

2012年にCNNが選定した
世界7大心霊スポットの1つ

うち一つに
"青木ヶ原樹海"が含まれてる…

コンジアムは

・病院長の失踪あるいは自死
(この部分は定かではない)

・患者の不可解死
(この部分も定かではない)

・植民地時代に人民を軟禁してた場所に建てられた病院(この部分まで来てしまうと確かめようない)

・名ばかりの病院で実は刑務所
(もはや場所が変わってる…)

・中にいる人間に生体実験をしてた
(731部隊ばりにヤバい)

などなど真偽不明の噂が
はびこり閉鎖となる

以降、幽霊の目撃多発により
曰く付きの場所となった

低予算だけどカメラを6タイプ、19台のカメラを使いまくり

VRやドローンを駆使しP.O.V.なんだけど主人公に撮影させる新たな方法論

"カメラを止めるな"
"ブレアウィッチ プロジェクト"
"RECシリーズ"

の手法を
より進化させた作品とも言える

YouTubeのホラーチャンネル
"ホラータイムズ"
の企画で一般メンバー7人を集めて
コンジアムの怪異現象をライブ中継で収めるのが目的

恐怖を煽ってPVを稼ぎまくり
開かずの呪われた402号室を
実況中継するはずだった

もともと一部のメンバーだけが知っていたヤラセという名のネタ仕込みが中心のはずが…

途中からネタを仕込んでない
不可解な現象が多発し始める 

観てる側に

「あれ…これは…ネタじゃなく…おかしいぞ…」

と思わせる病院に行ってない
リーダー ハジョンが司令室(テント)での異変が所々挟み込まれる

院長室・シャワー室と浴室・実験室・集団治療室を回っていき

集団治療室のBOXの怪から一気に恐怖ギアがあがって畳み掛けてくる

・壁の文字が生きる
→死ぬに変わる
・人形の位置が変わる
・車椅子が勝手に動く
・物が飛んでくる
・卓球の音がする

メンバーも異変だらけで
パニック状態

シャーロットが出くわす
あの得体の知れない幽霊

"サイレントヒル"(2006)に出てくるクリーチャーにどことなく似てる

動くのか動かないのか分からない

けど、襲ってくるのが分かる…

黒澤明監督『七人の侍』にインスパイアされ、メンバーの人数や政治闘争部分を根幹に混ぜ合わせていたのには脱帽だった、、

壁の文字の"生きる"
作品に対するオマージュでしょう

病院長と大統領を対比させて 時代対比をさせていく技巧も細かい

ちなみに

コンジアム病院に
無断侵入すると5千万ウォンの罰金

日本円にして約534万円の罰金を
支払うことになるそう

高額罰金の怖さたるや否や
幽霊よりもヤバい気がする

そんでもって
イ・スンウクも公開後
俳優業を引退宣言

色々ネタを投下してくれたし
ホラー映画として楽しませてもらいました

※ちなみに自分は大きい音よりも
卓球の球が飛んできたところで

「避けなきゃ!」

と自然とカラダが動いて
ビクッとしてしまいました 恥
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