シナリオを全編通して見てから考えると、この映画は先に企画ありきだったのかな～、と推察します。と言うのも、今にも続く大統領選挙、それが政策ではなく個人の清廉潔白さなどを求める、その始まりを知る事によって（もっと遡れば私は「ウォーターゲート事件」かな、とも思いますが）、今の大統領の資質すら問いただしているのではないか、と。そのためにはこんな人が過去にいたんだよ、と言う感じに映画の企画が決まって来たのではないかな、と。
ある意味、現大統領に対するアンチテーゼ、のような感覚でも私はとらえています。
俳優陣はこれまたおもしろいですね～。ヒュー・ジャックマンの時に「プライベートは強気に」というスタイルもおもしろかったのですが、選挙参謀役にJ.K.シモンズ、そして不倫される側の妻、ヴェラ・ファーミガの二人が個々に主人公を追い立てるシーンはなかなに見所がありました。
いつの間にか大統領（候補）もイメージだけで選んでいませんか？またそのためにマスコミも動き、またその対応をミスしてしまうと致命的にもなる、という今の「政治」を切り取った作品でもあったかな、と思います。
