たまち

アンソニー・ホプキンスのリア王のたまちのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

・BBCらしい、ドライな質感のフィルターでの現代風リア王。
舞台らしいテンションが高すぎるセリフを、冷めちゃうことなく聞かせるのはさすがの一流俳優陣。

・特にリア王のホプキンス。あのご老体にも関わらず、台詞は時に雷鳴のように鳴り響き、美しく調子のいい言葉は滑るように口からほとばしる。ホームレスになってもその眼の光は威厳を失わない。

・アンドリュースコットにしては地味な配役だな…と思っていたEdgerは、インテリ坊ちゃん役も狂人も、市井の愚者もこなし、時代を受け継ぐ使命まで帯びてラストを締める大物だった。

・目をえぐるアルバに―公夫妻、浮気しているくせに変な絆があって気持ち悪かった。

・そうそうシェークスピアって悪人がこっちに語り掛けるのよね。
たまち

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