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峠 最後のサムライのイバのレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
3.0
映画「峠 最後のサムライ」鑑賞。

役所広司ほか、役者として申し分ない人たちの演技が観たいと思い鑑賞。
この点では十分満足する作品だった。
しかし、流れが悪い。シーンの視界が狭い。戦術・戦闘シーンは見やすくて迫力があったが、どのシーンも「硬い」印象で、若者向けではないな、と。

自分は学問として歴史を学んでいたし、元々幕末に興味があることもあり大体理解出来たが、本当に幕末に関して知識が少ない人は何が何だか全然理解出来ないと思う。知識が少なくても楽しめる作品も世の中にはあるが、そういう作品ではなかった。

製作陣はおそらく「シニア層」「時代劇好き」「司馬遼太郎好き」をターゲットにしたのだと思うが、今の時代、テレビで時代劇はほとんどなく、小説以外にも娯楽が多くあり本を読まない人も多いことを考えると、時代劇や司馬遼太郎に馴染みのない人が作品を観たい、と思う要素がほとんどないんじゃないだろうか。

自分はこの映画を観た時に、「ああ、時代劇は本当に映画から消えてしまうかもしれない」って感じた。
どんなに素晴らしい役者が揃っていようと、それ以外に魅力が無ければ、「時代劇は消える」。
そう改めて思った作品だった。

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