おかみにゃん

峠 最後のサムライのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
2.5
1/13
 司馬遼太郎「峠」原作。
戊辰戦争勃発後、長岡藩の旗幟を決定した家老・河井継之助の話。
 上中下巻の長編小説を映画にまとめるのは無理とはわかっていても、原作では慈眼寺会談前後の心理戦・かけひき・情報戦の描写が、まるで面白い映画を観ているようだっただけに、このシーンがあまりにもあっさり過ぎて残念。
でも役所広司は、原作の河井継之助とぴったり一致するので違和感無く観られた。
 歴史に”たられば”は無いけど、長岡藩が新政府側についていたら「米百俵の精神」は生まれなかっただろうし、山本五十六のような傑出した人物も育たなかったかもしれない。