jonajona

未知の科学のjonajonaのレビュー・感想・評価

未知の科学(2018年製作の映画)
3.7
タイトルの映画ではなく
テレビ番組をみた記録。

『THE未科学ワールド』
去年8月頃放送してたオカルト特集番組。
宇宙人による人体への異物の埋め込み行為や未確認生物ビッグフットの存在…心霊現象の起きる幽霊屋敷を、あらゆるオカルトを『科学的に』検証する…!

けっこーおもしろかった
昔懐かしのオカルト特番。

オカルトをなんとか科学で証明しようというスタイルすら最早よくあるやつな気がするがこの手のはたまに超見たくなるやつ。
スタジオの面子のどう盛り上げていいか五里霧中なムードも笑えた。

自分は特に宇宙人の、アブダクションされて気付いたら長時間経ってた…ていうベタなやつが好きなのでワクワクした。

体の異物を色んな大学で科学的に検証しようと試みるガチ感は好き。
腕の物質が特定の周波数にのみ反応することを、一例として交通系ICカードの仕組みで説明したり(普段は電気を帯びてないし電磁波も発していないが特定の周波数に反応して料金情報を送受信できる)、幽霊屋敷の謎の声について共鳴と固有振動数を用いて解説したりするのも、スモークジェネレーターという気流を見る装置で対流を確認したりするのもたのしい。
その過程で『検査結果について博士は口を閉ざした…』てわざとらしいナレーション流れるんだけど、
酸化鉄は人工物ではないってちゃんと言ってるし体内に何かの拍子に入っただけって答えてるのに、当事者の老人男性(数十年前に異物埋め込まれる)がその言葉を聞いてすごい形相で真横で睨んでるもんで…そらこれ以上は言えないだろうって場面が超笑えた。

彼の場合奥さんと車を走行中に目の前に高さ30メートル幅6メートルほどの光が広がって5分が経ち家に帰ると1時間経過。20年後にDIY中腕を怪我してレントゲンを撮ると異物が見つかったとのこと。
おもしろかったのが、2人出てくるアブダクションされたらしきお爺さんが両方とも異物が入ってた、宇宙人になにかされたっていう『事実』をかなり大切にしてるところ。
それと異常現象に対して『すぐに』宇宙人だと確信した…!っていうんだけど、いやはえよ!って突っ込みながらみてた笑。そういう人て心のどこかで宇宙人を待ってるんだろうなー…て思うとかわいいしその人達の人生が気になる。こういう人間臭さがきらいじゃない。


ビッグフットの話する人が
『俺は信じるって言葉を使わない。信じるってのは無いものをあると思うということだからだ。』て語ってて熱くて面白かった。足型とかねじれた木のブツで話を進めていくのは謎の説得力があったね。

幽霊屋敷のオーブをたんに埃ですって断言するの面白い。幽霊屋敷で『beautiful』て音がしたことを敷地中に設置した49本のマイクから周囲の音を全て解析してみてそれでわからなければ初めておばけ『かもしれない』てするのは理にかなってる気がするし、オカルトもその位本気で迫ろうとしてるとちょっと感心。分析した音と同じ声を同位置で出して検証するとかガチ。

大人が真面目な顔してちゃんとした手段でお化けを探してる転倒具合がいつも楽しい。

オカルトたのしい…
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