湯林檎

ジョーカーの湯林檎のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.9
ジョーカーがなぜアメコミ史上最高のヴィランと称えられているのかがよく分かる映画。

自分はワンダーウーマン以外DCコミックのキャラクターに思い入れがなく、バットマンやジョーカーの設定も基本的なことしか知らない身である。
でも今作はそんな自分でもジョーカーというキャラクターのカリスマ性を感じながら鑑賞できた。
それは他のアメコミヴィランのようなしょっぱい悪役とは違い、日常に潜む負の感情を具現化した存在だからと言えるだろう。

脚本や演出も派手さが無いからこそ俳優陣の演技が際立ち、途中の不思議なストーリー展開もジョーカー(アーサー)の精神の壊滅的な状態を表現できていたと思った。

また、ホアキン ・フェニックスの演技は言わずもがな完璧で、純粋な青年から最悪のヴィランに変貌する過程が自然だった。
思わず鑑賞している自分自身も精神が崩壊しそうになりそうで従来のスリラー映画とはまた違った怖さを感じた。
そしてこの怖さはホアキンの本来の性格なのか、卓越した演技力によるものなのか、、😅笑

もう一度観たいかと聞かれたら間違いなく"No"と答えるけど、少しでも気になっているのなら鑑賞して損はないと思う。
但し、気分が落ち込んでいる時に見るのは絶対NG🙅‍♀️
湯林檎

湯林檎