なんていう重厚感。
なんていう狂気。
繰り返される絶望と、その闇に染まるアーサーに
観てるこちら側まで狂いそうな映画だった。
ヒース・レジャーのジョーカーがものすごくすきなのだけど、
それとはまたまったくの別物だった。
もっと弱く、繊細な、
そして明確に愛に飢えた1人の青年。
ひとつひとつのボタンのかけ違いが、こんなにも悲しい結末を作り出してしまう、
その過程を演じきっていた。
一挙手一投足に「あぁやべぇ」という感想しか出てこないのは、ヒースと同じ。
ホアキン・フェニックスがほんとうに素晴らしい映画だった。