今までに無いジョーカーが見れる貴重な映画でした。
私の中で、ジョーカーと言えば、ジャック・ニコルソンとヒースレジャーですが、二人共完成された狂気を持っていました。
ですがこのジョーカーは、悲しみと寂しさを常に感じさせる身近な隣人のような、感情移入できるキャラクターになっていました。
内容は、普遍的なおじさんがなぜ快楽的殺人犯になったかという話。
バットマンの世界に出てくる施設や、キャラクターが大きく関わってくるため、最低バットマンビギンズ以後の作品を予習しないと楽しめないと思います。
主演俳優が表情豊かで、劇中の空気に取り込まれてしまいました。
心理的にショッキングな出来事が多くあり、全体的に重苦しい映画でしたが、ジョーカーというキャラクターの生い立ちであることを考えれば当然と言えます。
世の中の不条理と直面し、自分の存在意義を模索する様子は心打つものがあると感じました。
ジョーカー好きは必ず観るべきと思います。