このレビューはネタバレを含みます
これでもか!と言うくらいドでかいタイトルで「JOKER」と出たところで心を鷲掴みにされ、その後ホアキンの変態的演技の過剰接待を受けすっかり虜に。
内容も去ることながら、様々に散りばめられた粋な演出が好きです。
特に「鏡」の使い方が好みで、
アーサーとジョーカーの二面性。
ジョーカーとブルースの鏡面関係。
この映画自体が持つ二面構造。
などをこっそり暗示させてたり、
しかもアーサーは「道化師」が職業だから、メイクのため鏡の前に居るのは自然。とても上手い演出だなと。
また、カメラアングルが水平ではなく、
傾いてたり、俯瞰の画では道路が極端に斜めに映されていたりと、狂気を描くシーンでは効果的に使われている。
映画の解釈は色々意見があるだろうけど、
「全てはジョーク」というアーサーの台詞に集約されていると思う。
兎にも角にも、世間的に高評価でがっつりハードルが上がった状態で鑑賞したのだけど、それを納得させるだけのオーラを纏った映画であることは間違いない!
※ちなみにこの映画の予告編もすげぇカッコ良かったと思う。個人的には2019年ベスト予告編です。