アァーーーーーー

ジョーカーのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8

殺人の肯定か。


自分は原作コミックスは見た事がないし、
ティムバードン版バッドマンの記憶もほぼ無い。
ノーラン版のバットマンにはゲンナリ。
という程度の知識と感覚しか持ち合わせていない。

デニーロが出演したタクシードライバーやキングオブコメディを下地にしてジョーカーが産まれた経緯を、深刻を増す現代の格差社会で展開させた、という、事前情報やトレイラーなどから受ける印象まんまの内容だったが、個人的には物心ついた時からダークヒーローとして近未来のカリスマと認識されていたジョーカーが産まれた時代であっただろう現代を設定に描いた事がバチバチハマった印象と、本来自分が嫌うであろう細かい照らし合わせや、辻褄の合わなさも必要ないと思わせる程引き込まれた映画だった。
それは主人公であるホアキンフェニックスの演技と、なによりネクストの段階に入り今後スタンダードとなるであろうこの映像の綺麗さやカメラワークや編集による所が大きいと思う。

近年作品ではかなりの上物。
普通に富裕層、もしくは中流階級で生まれ育った人が観た場合どう感じるのか気になる映画ではあった。
あくまで弱者、貧民層、カルマに囚われた人であればある程感情移入はしやすい筈だし、ラストもスカッとして余りあるはず。
アァーーーーーー

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