原作既読。
良い映画でした。
中野監督独特の、人が死ぬ映画やのにちょいちょい入れ込まれる笑いが元々好きだったので。
今作もちょいちょいぶっ込んでくれて楽しかったです。
介護の大変さを描く話では無いため、認知症の介護に携わった人からすると今作はファンタジーに写るかもしれません。原作がそうなので仕方が無いかな。
ただこの豪華キャストなので、せっかくなら介護のリアルな部分もオリジナルで描いて欲しかったです。
僕の祖父が晩年認知症で、夜中に家をフラフラと杖を手に出て行ったり、下の世話したりとそれなりに色々あったのですが、この映画は綺麗すぎる。
もっと感情的で汚い物である事も知って欲しいなって。
勿論楽しく皆で取り組めば決して苦労ばかりじゃないのでしょう。ただそんな理想論だけを映像化された所で、観た人がどれだけこの登場人物のように振る舞えるのかって話。
どうせ結構な人にとってはいつか他人事じゃなくなるんでしょうから、頭がはっきりしてる今観てて損はない映画だと思います。
つらつら書きましたが、僕は自身の思い出とは切り離して観れたので楽しめましたよ。ただ介護をメインでしてた母には勧められないなと思いました。
