Ayaka

ヲタクに恋は難しいのAyakaのネタバレレビュー・内容・結末

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

山﨑賢人ファンとしてはぜひ観ないと!と思っていたので、事前にレビューを読んだりしてなんとなくヤバそうな雰囲気は感じつつも鑑賞。笑

…結果、これはなかなかヤバイ。笑
ハッキリ言って、ミュージカルにしたのはどう考えても失敗かと。。
ミュージカル映画好きで色々観てきた私としては、繋ぎ方も上手くない、スケールも中途半端に小さいという低クオリティの割にこれでもかと差し込まれるミュージカルシーンは必然性がわからず、かえってストーリーを邪魔しているように感じてしまいました。
鷺巣詩郎先生に及川眠子先生、藤林聖子先生など、ミュージカルナンバーの作家陣は超豪華なのに、いまいちどの曲をキモにしたいのかもよくわからず、活かしきれていないのも大変もったいない。
あと、佐藤二朗さんやムロツヨシさんのシーンも。
二人とも大好きな俳優さんですが、今作の中では必要以上に乱用しすぎてちょっとから回っちゃってる印象。
福田監督がどうしても使いたかったのはわかるんだけどね。わかるんだけど…
「用法・用量を守って正しくお使いください」という感じ…笑
(周りの観客がバカウケしてる中、ほぼずっと真顔で観てしまった…)
私は原作未読組ですが、こんな変にこねくり回さんでも、充分面白く出来そうな題材だと思うんだけどね。
それと細かいかもだけど、高畑充希ちゃん演じる主人公の私服は、原作でもあんな感じなんでしょうか…?
なんかどの服も充希ちゃんの体型に全然似合ってない感じがして、それもすごく気になってしまった。もうちょっと良い衣装あったやろ…

何より、この作品の主役である「ヲタク」と呼ばれるような人たちへの愛情や敬意が作品全体からあまり感じられなくて、なんかモヤっとした気持ち悪さが残ってしまいました。
福田監督はやっぱり作品を選ぶな…
「銀魂」なんかは原作のテンポ感にもすごくハマってたと思うし、好きだったんだけど…

唯一、見どころと言えるのは、高畑充希ちゃんの歌唱力の高さと芯の通った身のこなし(さすがミュージカル出身!)と、山﨑賢人&斎藤工の2大イケメン俳優のレアな歌声&一生懸命だけどへたくそなダンスですね。
今回のスコアのほとんどは、作品そのものというより、賢人くん&工さんの意外な弱点への愛おしさによるものです。
一見完璧に見えるイケメンのちょいダサな姿、大好物です。これこそ眼福でございました。ごちそうさまでしたm(_ _)m笑
Ayaka

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