ミステリー的な楽しみは前半のみで、人となりが露わになりネタバラシが始まるやいなやトーンダウンして動きが停滞するのが残念だが、個人的には先が気になってそこそこ楽しめた。
自殺したい理由は人それぞれで、他人に話せば"そんな事で"死にたいのかと思われるような事でも本人にとって重要な"そんな事"。そしてまた"そんな事"で人は救われたりもする。
それを描きたかったのはわかるのだが…いかんせん12人もいると弱い人も出てくるのは致し方ない。
ディスカッション大会をしながら、12人は答えにたどり着いた訳だが、ラストはやや強引な多数決に見えてしまった。
その答えがどれだけ他人にとって満足出来るかは別問題であるにしても、過程を全て描ききるにはなかなか難しさを感じる。
公開当時賛否両論だったが、とにかく予告を作るのが上手すぎたんだな。キャッチーだった。
