オヨヨ

リンドグレーンのオヨヨのレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
3.2
利発そうな目のキラキラしたアストリッド。
才能を見込んだ父の紹介で新聞社で働く事に。まだ10代で既婚の上司と恋愛し、妊娠。すぐに結婚できると思ったが、出来ずに出産。子どもを引き取って育てることもできず、国外の里親に預けて仕事する。子どもを置いて帰るのはどれだけ辛かったことか。

ここで自分を憐れんで終わらない所がさすが…

シングルマザーとして働きようやく息子を引き取るが、中々懐かずに泣いて里母を恋しがる息子ラッセ。
泣きたいのはアストリッドの方だっただろう。
息子の気持ちに寄り添って、少しずつ近付く所は良かった。

終盤、リンドグレーン氏がチラッと現れて、紳士然とした振舞いに、今後の彼女の活躍の予感が漂う。

日本ではリンドグレーンの名前で認識されているので邦題がチグハグなのは仕方がないかもしれないが、ストーリーとしては原題のままの方が合っている。
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