劇場公開時にはコロナの影響で鑑賞できず、
ようやくの初鑑賞となったDCEUの第8作。
『スーサイド・スクワッド』
で人気を博したハーレイ・クインを主役
にした作品だが、
大いに楽しめる娯楽作品で良かった。
ジョーカーと別れたハーレイ・クインが
ブラックマスクとの騒動を通して
仲間を得ていく物語だが、
女性の自立と独立が感じられる内容
で良かった。
ハーレイの語り口で物語が進行し、
その時系列が前後して描かれるのは
複雑に感じつつも面白かった。
その点では同じアメコミ映画である
『デッドプール』のようだった。
戦闘シーン自体も派手な上に、
ハーレイの趣向が表れていて好印象だった。
本作のヴィランであるブラックマスク
も大物を振りかざす小悪党で、
ユアン・マクレガーの良い意味での
小物演技が良かった。
只、少ない登場人物とはいえ、
物語の進行が説明的で、
中盤にかけては物語が停滞していると思った。
又、原作のキャラクターを
知っている為に違和感はなかったが、
ブラックキャナリーの超音波は
初見だと唐突過ぎると感じられた。
キャナリーに限らず、
ハーレイ以外のキャラクター描写は
全体的に薄味に思えた。
『スーサイド・スクワッド』の出来に
落胆し、恐る恐るの鑑賞だったが、
しっかりと面白く爽快感のある作品で
良かったと思う。
今年公開予定の
"ザ・スーサイド・スクワッド"
が楽しみになるスピンオフだった。
