前作「スーサイド・スクワッド」は正直言ってイマイチな出来だったけれど、今作は格段に面白くなっている！
前作では悪党集団の1人にすぎなかったハーレイクインが今作の主役。前作と違って可愛いだけで消費されるキャラクターではなくしっかりとしたカッコよさが加わっている。ハーレイクインだけに留まらず、この映画に出てくる女性キャラクター全員カッコいい。
この作品女性はカッコよく味方側で男性が敵とはっきりとした構図。「フェミニスト映画」としてカテゴライズされそうだけれど、エンターテインメントに振り切った作品なのでメッセージ性の強さは感じない。
時系列飛び飛びで進んでいくストーリーは「スナッチ」とか「パルプフィクション」っぽい。思えばダイアモンドを巡る群雄割拠の攻防というこの映画のストーリーはかなり「スナッチ」に近い。
「女の子との一緒に行動」は「レオン」ぽいし、ハーレイクインの恰好がマリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンのような場面もあったり、色んな映画のエッセンスが加えられた映画だなと感じた。
一番好きなのは遊園地でのアクションシーン。遊園地というシチュエーションもあって色々なギミックの中でのアクションが楽しめるからずっとワクワクしながら見ていられる。
1つの画面で複数人が戦っていたり、少女を守りながらそれぞれのキャラクターがめくるめく戦っていくから画的にはごちゃつくけれど勢いでそのまま突っ切ってる感があって最高。
残念に思ったのがユアン・マクレガー演じるブラックマスクの扱いがかなり雑。いい感じに邪悪さが出てたキャラクターだったのであの扱いはちょっとガッカリというか拍子抜け。
DCユニバース作品は「重苦しくてクソなげぇ」っていう印象だけれど、この映画は本当に真逆。「サクっと見れてバカみたいに明るい」って感じ。
後、この映画のエッグトーストはかなりな飯テロシーン。「孤独のグルメ」もこの映画のエッグトーストには敵わない！
