Koshii

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのKoshiiのレビュー・感想・評価

3.9
めちゃくちゃ好きなタイプの映画でした!

ハーレイ・クインの華麗なアクションにアングラなコメディ路線と、ノンストップの109分でした!


以下、ネタバレや感想を含みます。












今作は、ハーレイがMr.Jと別れるという場面から始まります。ハーレイは多くの方面から恨みを買っていましたが、圧倒的なジョーカーの畏怖が支配するゴッサムでは、彼女に手を出そうとする者はいませんでした。そのため別れ話が拡まると途端に、彼女はその恨みの標的となります。これだけですでに、一本の映画ができそうな位のドタバタ展開なのですが、そこにダイヤモンドを巡る抗争が勃発するのです、、、





本作の見所は何と言っても、ハーレイの戦闘シーンです。バットやハンマーで大人数相手に殴り込み、そして華麗な足捌きで敵を一掃していく姿は爽快でした。

特に、室内でスプリンクラーが作動しずぶ濡れになりながら闘う彼女はとても画になっていました。

そういえば前作の『スーサイド・スクワッド』でも大雨の中で闘う描写があったのですが、それってディアブロのぶっ飛びパワーである炎を操る能力を無効化するためのメタ演出かと鑑賞時は思っていました。が、おそらくこれもハーレイ用に用意された花舞台だったような気がします。


そして、一番のお気に入りはラストの戦闘シーンです。
最終局面のホラーハウスでは、女性陣四人が一丸となり暴れ回るのですが、その「ブービートラップ!」なるアトラクションのデザインが可愛くて最高にキマってました!


最後に、細かいお気に入りポイントについて書いてきます!


一つ目に、クロスボウ・キラーがセリフを練習してるとこが可愛い。殺しの腕に関しては超一流なのに、決め台詞はめっちゃ下手。鏡に向かって練習している姿にほっこり。「ブービー・トラップ!」から脱出した際、バイクに跨った彼女がハーレイをバイクに「乗りな!」とキメるシーンもこの為にいっぱい練習したんだろうと考えると一気に親しみが沸きました。

二つ目がラストシーンで、ハーレイとカサンドラが車に乗り込むところです。二人はホットサンドのアルミホイルをポイ捨てしながらクールに去るのですが、そのシーンから「女同士の友情」が芽生えた事が伝わってきました。もしくはそれは「師弟関係」のようでもあり、気付けばハーレイのペースにカサンドラだけでなく、鑑賞者にまでもが魅了されていたのです。



DCのシリアスさをコメディに全振するとここまで面白くなるとは!これからDCにどんどんハマっていきそうです!!
Koshii

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