鮃サブロウ太

ダウントン・アビーの鮃サブロウ太のレビュー・感想・評価

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)
4.5
アカデミー賞最有力のパラサイトと公開時期が重なったせいか、大学生風の男性と二人きりで鑑賞。
ドラマのファンだったのでスコアは激甘加点。映画単体として観た場合、2時間という限られた時間に色々な素材を詰め込みすぎた感があり、稍落ち着きに欠ける展開だったと思う。
それでも舞台となる伯爵邸のすばらしい調度品の数々や登場人物の衣裳だけで満足してしまった。
ドラマ同様、女性陣が物語を牽引していくスタイルは変わらないが、とにかくお高くとまった貴族ドラマで終わらないところがダウントンアビーの面白いところで、ドロドロした人間ドラマにも事欠かない。
そして、この広大な敷地に建つ大邸宅そのものが枷として時に人々を悩ませ苦しめるかと思えば、精神の拠り所にもなっている独特の価値観が観る者を惹きつけてやまない。
シーズン終了が惜しまれてならなかったが、こうした形で再会できたのは僥倖だった。