シネラー

アナベル 死霊博物館のシネラーのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
3.0
アナベルのシリーズとしては
三作目となる、本作を初鑑賞。
シリアス色を強くした『学校の怪談』
という印象で、色々な悪霊達が踊り出る
娯楽作だと思った。

物語としては、
ウォーレン夫妻の博物館で保管された
アナベル人形が、夫妻の娘ジュディや
そのベビーシッター達に襲いかかる
内容となっている。
子ども達だけで物事に対処しなければいけない状況は、シリーズ通して新鮮に感じられて
良かった。
出番は限られているが、
久しぶりにウォーレン夫妻が登場する
事も嬉しい部分ではあった。

しかし、個人的に気になる点は多い。
ベビーシッターであるメアリーの友人
ダニエラが、博物館の物に触れた事で
今回の騒動が引き起こされるのだが、
ダニエラ自身に動機があったとはいえ、
いまひとつお咎め無しなのは残念だった。
ジュディに関しても、両親の仕事で
同級生から虐めを受けたりしていたが、
あっさりと解決したように描かれる
結末に薄っぺらさを感じた。
それぞれの登場人物達に、
しっかり問題を乗り越えていくような
成長を描いて欲しかった。

悪霊達のオールスターとも言える
作品で楽しめなかった訳ではないが、
ホラー映画としての怖さよりも
お化け屋敷的な驚きに振りかぶった
映画だと思った。
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