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アマンダと僕のlpのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.8
東京国際映画祭にて鑑賞。

コンペティション4本目は、フランス映画の『アマンダ』。クリップを観ただけでも伝わる映像の美しさと、「伯父と姪の交流譚」という内容に惹かれて鑑賞。実は今年のコンペの中でも、期待値が高めの1本。そしてこれが期待通りの良作でした。

母親を喪った7歳のアマンダと、彼女の数少ない身寄りとなった24歳の伯父が、「家族」になるまでを描く。
こう書いてしまうと月並みな物語だけど、実際にはテロに端を発した悲劇の連鎖や、疎遠になっていた祖母(アマンダ目線)との関わりなどが盛り込まれていて、物語の強度は高め。
また、映像の美しさは本編でもやはり際立っているので、それだけでもう映画に惹き込まれてしまう。

ただ、「家族になるまで」や「喪失感からの立ち直り」を描いたドラマは、時代や地域を問わず繰り返し描かれてきたけれど、その中で今作の「アマンダと伯父の交流」に、ずば抜けた美点があるかとなると、疑問が生じてしまうのは今作の弱いところか。全体的にウェルメイドで「良作」と呼ぶに差し支えは無いけれど、本筋の部分で強く心を掴むものが、個人的には何か1つ欲しかった。

心に深く刺さる人も多い映画だと思うのでオススメ。日本でも2019年初夏(今作にピッタリの時期!)の劇場公開が決まったとのことなので、気になる方は劇場公開時にぜひ!