たが

ジェミニマンのたがのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.8
2019年:112本目
10月:7本目
劇場鑑賞:32本目

必ず「HFR」対応スクリーンで見てください。お金をケチってはダメです。この作品は劇場にお金をかける「価値」があります。なぜあるのか、それは簡単に整理すると理由は3点あります。

1. 24fps→120fpsによる圧倒的滑らかさ
2. IMAX3D+で観る今までにない没入感
3. 今までにない再現度のCGによる若い頃のウィル・スミス

正直に言うとストーリーはありきたりですし、最近マーベル映画は「映画ではない」と発言した、巨匠マーティン・スコセッシ監督がこの作品を観たら、映画ではないと言うでしょう。そのくらいストーリーはないです。それは覚悟してください。

しかし、それを踏まえた上でもこの作品はお金をかけて映画館で見る必要があります。USJで体験できる3Dアトラクションを更に超えるアトラクションと考えていいでしょう。
今回の作品は毎秒120フレームの素材として撮影されたマスターから制作されています。そして毎秒60枚の3d画像が投影されているため、120fpsでの「上映」ではありません。しかし、通常の映画館では24fpsであるため、通常の2倍以上のコマが重ねられています。したがって、全てが滑らかかつ異常なほどの立体感が得られ、アクションから人の顔の細部の動きが詳細まで綺麗に動いて見えます。「こんな映像体験をしたことがありますか?」
更にこれを3Dで見ることにより、まるでそのシーンにいるかのような体験ができます。1番最初に新幹線の中のシーンがあるのですが、自分もそこにいるかのような感覚でした。一気に画面内に吸い込まれます。もう一度言います、「こんな映像体験したことありますか?」
最後に、CGで再現された若い頃のウィル・スミスですが、今までのCGで再現された顔の中で1番完成度が高いです。顔の動きが滑らかになることで不自然さが減り、逆に君が悪くなります笑

ストーリー性を求める方にはお勧めできませんが、映像美、アクション、そして映画に新しい体験を求めている方は是非ともこの作品をHFR+3Dで観てください。
たが

たが