たが

エノーラ・ホームズの事件簿のたがのレビュー・感想・評価

3.2
本作を1文でまとめると、
「ホームズのブランドを使用した、謎解き要素の弱い、女性の社会的立場を問題として揚げた、青春恋愛映画」ですかね
(1文にまとめる能力が足りておらず、すみません。。。笑)

Stranger Thingsで一躍人気女優となったMillie Bobby BrownがEnola Homesを演じ、Witcherでネトフリデビューを果たした、Henry CavillがSherlock Homes役を演じております。

Sherlock Homesが主人公を務めない作品は非常に珍しいですし、兄のMycroft Holmesが作品にでる姿も珍しいので気になり観てみました。

いやぁ、びっくりしますよね。
偉大なホームズ映画なのに、謎解き要素が弱いって。。。
その理由を説明すると。。。

ドラマシリーズの”Sherlock”、“Elementary”や映画だとRobert Downey Jr.主演の ”Sherlock Homes”などがありますが、各作品には特徴的な”謎解き方”の要素があります。

例えば映画版では、シャーロックの思考内容を映像化することで、謎解きとアクションシーンの両方に彼の目線で起こる世界を“解説”することができます。勿論視聴者を飽きさせないために、予測しやすい謎は扱っておりません。

今回は女性の社会的立場問題、Sherlockとの兄弟愛と若き男女の愛を、エノーラが視聴者に”語りかける”ことで、映画版シャーロックのような“解説”をしております。(そして映画版シャーロックのようなエノーラの記憶を一緒にみるシーンもありますが。。。)しかし、正直上記3つの要素がメインであり、謎解きは単なるホームズブランドを掲げるための”付け足し”、少しそのクオリティにはがっかりしました。

ですが、ホームズが脇役でエノーラが立派な探偵としてなるまでの、前日譚としては面白い作品なので、もし次回作があれば謎解き要素をもっと強くした作品がみたいですね。
たが

たが