殺し屋×銭湯のインディーズ映画。殺し屋の手によって人がバンバン死んでいくので物騒ではあるけど、雰囲気が柔らかくて重い気持ちにならずに見れた。映像の面でいうと、照明の彩度みたいなものが絶妙で優しさや懐かしさを感じる光加減だった。映像の色彩感覚が素晴らしいなと思った。
ストーリーも起承転結がしっかりしていて飽きさせないつくり。主人公が東大卒だが働かずに怠惰な日々を送る･･･という設定なんだけど、見た目や喋り方が実際にいそうなキャラだった。というか俺の弟も高学歴な大学卒業してから働いてないんだけどこんな感じで、そこのところからもリアルさを感じた。
この映画の主人公は素敵な女性と出会ってから働いたり行動的になったりするのだけど、うちの弟にもそんな出会いがあれば変わってたのかな、今ごろ彼女がいて働いてたのかな、とかそんなことを思った。俺自身も妻と出会ってからいい方向に変わったところがあるし。ところで映画のレビュー欄で何書いてるんだろうね、俺。
役者の方全員演技上手だったけど、松本役の方と彼女役の方の演技が特によくて役者として好きになったので、これからもっと多くの映画に出演してほしいなと思った。
